艦娘 嫌い ss。 妖精「好感度視覚化眼鏡でし」 艦娘達「普段冷たい提督の好感度が高過ぎてヤバイ」

【俺ガイル×艦これSS】八幡「艦娘?」不知火「はい」

艦娘 嫌い ss

「……さん、司令官さん」 聞き慣れた声が耳に届き、ゆさゆさと体を揺すられる。 惰眠を貪りたくなる気持ちを捻じ伏せて目を開けると、自分を揺り起こす少女の姿が目に入ってくる。 少女は小柄で、栗色の髪を後ろで留め、長袖の水兵服を着ていた。 「……おはよう、電」 上体を起こして挨拶をする。 時刻は〇五三〇。 起床喇叭は〇六〇〇だが、この司令部を任される身である以上、それより早く起きていなければ示しがつかない。 電をそれに付き合わせてしまうのは申し訳ないが。 「はい。 おはようございます、司令官さん」 電は柔らかく微笑んで挨拶を返してくる。 ここは俺の私室だ。 執務室に隣接する六畳一間の部屋で、狭い台所と卓袱台、箪笥、万年床ぐらいしか物がない。 それでも、俺が俺でいられる唯一の空間だ。 「司令官さん、寝癖がついているのです」 くすくすと笑いながら、電が俺の髪を撫でつける。 電とは、俺がこの司令部に着任して以来の付き合いになる。 この司令部で、俺が唯一、心を許せる相手だった。 流しで顔を洗い、軍服に着替える。 左目と左腕がない俺にはそれだけのことが一苦労だ。 電はそれを甲斐甲斐しく手伝ってくれる。 それが情けなくもあり、嬉しくもある。 「それじゃあ、行きますね」 「ああ。 いつもすまないな、電」 「いいえ。 電は司令官さんのお役に立てて嬉しいのです」 温かな微笑みを残して、電は部屋を後にした。 身嗜みを整えて部屋を出る。 その瞬間、人間である俺は提督である私に切り替わる。 提督は人間ではない。 艦娘という兵器を用いて深海棲艦を撃滅する装置だ。 ……そう思わなければ、やっていられない。 起床喇叭を待たずに事務仕事を始める。 今日一日の日程を確認すると、一三〇〇から上官の視察が予定されていた。 低階級提督の士気高揚を目的とした、高階級提督による現場視察だ。 今日は、電を出撃させないようにしなければならない。 〇七〇〇。 執務室に運ばれてきた朝食を黙々と平らげ、事務仕事を続ける。 〇八〇〇。 これより、艦隊の指揮に入る。 遠征中の第二、第三艦隊に通信を入れ、異常なしを確認してから第一艦隊に出撃命令を下す。 現在、我が司令部は01号作戦に従事、南西諸島海域・東部オリョール海の攻略に当たっている。 所属艦船は、榛名を旗艦に、赤城・高雄・愛宕・足柄・羽黒の六隻だ。 『榛名! いざ、出撃します!』 執務室で榛名から通信を受ける。 作戦中も、提督は司令部から指示を出すのが常である。 ただの人間でしかない提督は、戦場に出向いても足手纏いにしかならないからだ。 当然、即時的に細かい指示を出すことなどできるはずもない。 せいぜい、陣形指示を出し、戦闘結果を聞き、夜戦・進撃の可否を決定する程度だ。 通常の艦船に比べて、艦娘の航行速度は異常に速い。 それでも、作戦海域到達には数時間が掛かる。 その間も、ひたすら事務仕事をこなす。 提督の仕事は、一に事務、二に事務、三四がなくて五に接待、と言ったところだ。 艦隊の指揮などという華々しい仕事はごくごく一部でしかない。 そのごくごく一部ですら、大したことはできないのだが。 『敵艦隊との遭遇が予想されます。 陣形の指示をお願いします』 一〇二三。 作戦海域に到達した榛名から通信が入る。 榛名の声が硬いのは、作戦中だからではなく、相手が私だからだろう。 「複縦陣を」 私もまた、艦娘を相手にする際の常として、最低限の言葉だけを返す。 『主砲! 砲撃、開始!』 第一艦隊が敵艦隊との戦闘に突入する。 もはや、自分にできることは何もない。 戦闘の推移が気になりながらも事務仕事をこなす。 『戦闘、終了しました』 一一五六。 榛名から戦闘終了を告げる通信が入る。 「戦果は」 『敵艦隊、全艦撃沈。 勝利です』 「損害は」 『羽黒小破、赤城大破。 他艦の損害は軽微です』 大破。 しかし、大破となれば話は別だ。 大破した艦娘を進撃させれば轟沈の危険が高い。 艦娘は貴重な戦力だ。 一隻たりとも失うわけにはいかない。 「……撤退を」 第一艦隊に帰投の指示を出す。 ……またか、というのが正直なところだ。 既に二度に渡って東部オリョール海に出撃していながら、未だに敵主力打撃群の発見にすら至っていない。 一日でも早く攻略しなければならないというのに……。 気持ちを切り替える。 間もなく、第二艦隊が遠征から帰還する。 ここで報告を待つより、港で出迎えた方が時間を短縮できるだろう。 港に向かう途中、擦れ違う艦娘たちはいずれも緊張した面持ちで敬礼をしてくる。 その一方で、彼女たちがひそひそと陰口を叩いていることも知っている。 しかし、私はそれを咎めない。 これが、この司令部における提督と艦娘たちの関係だ。 私としては、命令にさえ従えば、どんなに反抗的な態度を取ってもらっても構わない。 港に着くと、ちょうど第二艦隊が帰還したところだった。 所属艦船は、天龍を旗艦に、皐月・文月・長月の四隻だ。 自分の顔を見て、天龍は露骨に顔を顰め、皐月たちは怯えたように天龍の陰に隠れる。 「作戦終了で艦隊帰投だ」 「資材を搬入し、補給を完了させ、海上護衛任務に出立せよ」 命令を下して踵を返す。 「……アっタマきた。 おい、今日という今日は言わせてもらうぞ!」 天龍が私の肩を掴んで強引に振り向かせる。 「なんだ。 手短に済ませろ」 「ふざけんな! コイツらはたった今戻ってきたばかりなんだぞ! 少しぐらい休ませてやったっていいだろ!」 「そんな暇はない。 我が司令部の資材不足は深刻化している。 今は、少しでも多くの資材を獲得しなければならない」 資材が不足すれば、出撃も開発も建造もままならない。 我が司令部の戦力は未だ十分とは言い難く、一刻も早い戦力の拡充が求められる。 「そりゃ、テメェが後先考えないでバカみてぇに出撃するからだろうが! コイツらはまだガキなんだぞ! それをこんな、休む間もなくコキ使いやがって……!」 怒鳴り声を上げる天龍を、皐月たちが心配そうに見詰めている。 休む間もなく遠征を繰り返しているのは天龍も同じだ。 前線に出られない不満もあるだろう。 にも関わらず、天龍は皐月たちのことを第一に考えている。 ……そんな天龍だからこそ、彼女たちを任せられるのだ。 「……言いたいことはそれだけか? なら、さっさと次の行動に移れ」 「っ、テメェ!」 天龍が胸倉を掴み、拳を振り上げる。 ……まずいな。 「ボクたちは大丈夫だから。 ね?」 「オマエら……」 皐月たちを見下ろして、天龍はぐしゃぐしゃと頭を掻く。 「……分かったよ。 ほら、行くぞオマエら」 「う、うん!」 皐月たちの背中を押して、天龍は資材置き場に向かう。 それを見送って、自分もまた執務室に戻る。 一二〇〇。 執務室に運ばれてきた昼食を黙々と平らげ、事務仕事を続ける。 一三〇〇。 司令部の門前で、上官の乗った高級車を出迎える。 窮屈そうに車から降りた上官は、でっぷりと肥え太った中年男だった。 まあ、なんというか、聞いていた通りの容姿である。 上官ではあるが、こうしてお目にかかるのは初めてだ。 階級は大将。 大佐である私が任されている司令部に、大将級の人間が足を運ぶ機会は滅多にない。 ここで、何としても取り入らなければならない。 「貴様が司令官か」 「はっ。 お待ちしておりました、提督」 「こんなカタワに司令官をやらせておくとは、我が鎮守府はよほど人材不足と見える」 提督が嘲るように言う。 「お見苦しいものをお見せして申し訳ありません」 深く、頭を下げる。 事実、隻眼隻腕となれば、軍人としては死に体だ。 さっさと済ませて帰らせてもらう」 「失礼致しました」 鬱陶しそうに手を振る提督に一礼して先導する。 どうやら、提督はこの視察にあまり乗り気ではないようだ。 それでは困る。 提督には、是が非でも満足して帰ってもらわなければならない。 平身低頭、媚びへつらって司令部を案内する。 だが、こちらの阿諛追従は右から左に抜けているようだ。 「……ふん、所詮は大佐か。 大したオンナはおらんな」 提督は時折擦れ違う艦娘の品定めに忙しい。 おそらく、提督はそれだけを楽しみに視察に来たのだろう。 艦娘を性奴隷として調教している、などという噂さえある。 事の真偽はさておき、そんな噂が流れる時点でその人間性には察しがつく。 艦娘には人権がない。 どんなに人間に似ていても、彼女たちは人間ではないのだから当然だ。 その扱いは、艦娘の所属する司令部に一任されている。 艦娘は提督の命令に絶対服従しなければならないのだ。 当然、と言うべきか、それを悪用して、艦娘に性的な関係を迫る提督も少なくない。 一応、艦娘との淫行は軍法で禁じられている。 無論、艦娘の人格に配慮してのことではなく、兵器を無駄に消耗させないためだ。 だが、戦艦や空母はともかく、軽巡や駆逐艦はいくらでも代わりが利く。 それ故、艦娘との淫行に耽る提督は後を絶たない。 上層部も、それを事実上黙認している。 この提督は、その内の一人であるばかりか、上官としての立場を利用して部下の艦娘にまで手を出しているらしい。 上官がそういう人間であることは、私にとって、とてもいいことだった。 そういう人間に取り入るのは手馴れたものだ。 とはいえ、そこらの艦娘に手を出されては艦隊の士気に関わる。 上手く誘導しなければならない。 司令部を一通り見回って、提督を応接室に案内する。 提督が椅子にどっかりと腰掛けたところで話を切り出した。 「提督は艦娘がお好きなので?」 何も知らない風を装って問いかける。 「口を慎め、大佐。 この儂があんな木偶人形どもを好きだ、などと。 ……だがまあ、いい、とは思っているな」 試すような口振りだ。 いい、というのは、都合と具合だろう。 どうやら、私の言葉はお気に召したらしい。 「それを聞いてどうするつもりだ、大佐」 「宜しければ、ご賞味頂きたい艦娘がいます」 「ほう」 提督が目を細めて私を見る。 つまり、貴様も」 提督の態度が僅かに軟化する。 私に仲間意識を覚えたのだろう。 それは、間違っていない。 私は、麾下の艦娘に手を出したクズ提督だ。 「大佐。 儂は戦艦や空母も抱いたことがあってな、オンナにはちとうるさいぞ?」 ……少し驚く。 この提督、主戦力である戦艦や空母にまで手を出していたのか……。 しかし、彼女はそこらの艦娘とは訳が違う。 「必ずや、ご満足頂けるかと」 「はははははは! いいだろう、連れて来い大佐」 「畏まりました。 少々お待ちください」 提督に断りを入れて、備え付けの内線で彼女の部屋に連絡を入れる。 しばらく提督と歓談していると、応接室の扉が叩かれた。 「入れ」 「失礼します」 扉を開けて、彼女が応接室に入ってくる。 「暁型駆逐艦4番艦・電、ただ今参りました」 「……これはこれは」 電の姿を見て、提督は愉快げに言う。 「大佐。 なかなかいい趣味をしているではないか」 だがなあ、と提督は二重顎をさする。 「戦艦や空母と比べて、オンナとして些か見劣りすることは否めまい。 所詮、駆逐艦など食い散らかすものだろう?」 「そのお考えも、変わることでしょう」 「大した自信だな」 「自慢の娘ですので」 提督がくつくつと笑う。 「貴様、本当にいい趣味をしている。 いいだろう。 そこまで言うのなら、じっくりと味わわせてもらおうか」 「不束者ですが、宜しくお願いします」 ぺこり、とお辞儀をして、電が提督に歩み寄る。 「自分はこれで失礼致します。 終わりましたらお呼びください。 それでは、どうぞごゆっくり」 電と入れ替わる形で、私は応接室を後にする。 執務室に戻り、事務仕事をこなす。 一四一三。 第一艦隊が帰投し、榛名が執務室を訪れる。 「作戦完了の報告書です。 お読みになられますか?」 「ああ」 榛名から書類を受け取り、作戦結果の詳細に目を通す。 まさか、緒戦で撤退する羽目になるとは。 やはり、練度が足りていないのか? ……いや。 いずれにせよやるべきことに変わりはないか。 「……赤城・羽黒は入渠。 赤城に高速修復剤を使用。 羽黒を摩耶に変更。 補給完了次第、出撃せよ」 「待ってください」 榛名が言葉を返してくる。 「提督。 各艦、疲労が蓄積しています。 これ以上の出撃は危険です」 思わず、舌打ちを漏らす。 けれども、榛名がそう言うならそうなのだろう。 榛名は普段、自信なさげな言動が目立つが、ここぞと言う時には自分の意見をきちんと言う。 だからこそ、自分はまだ着任して日の浅い彼女を第一艦隊の旗艦に据えたのだ。 「……分かった。 赤城も通常修復とし、別命あるまで待機せよ」 命令を下して事務仕事に戻る。 「あ、あの……」 と、榛名が声を掛けてきた。 「何をしている。 下がれ」 「お仕事、私も手伝います」 「……不要だ。 下がれ」 「でも私、秘書艦で」 ……まだそんなことを言っているのか、榛名は。 我が司令部に着任してから一週間、毎日こんなやりとりをしていれば、いい加減に私がどういう人間か分かりそうなものだが……この際、はっきりと言っておくべきか。 「貴様は何だ」 「榛名は……」 「貴様は兵器だ」 彼女の答えを待たずに断言する。 「兵器……」 その言葉に、榛名は傷付いた顔をする。 だが、それは紛れもない事実だ。 どんなに人間に似ていても、彼女たちは人間ではないのだから。 「いいか、貴様は深海棲艦の脅威から人類を守るための代替不能な戦力だ。 それが、こんな誰にでも代わりが務まるような仕事で、少しでも疲労を蓄積することは許されない。 そんな暇があるのなら、さっさと艤装の手入れを済ませて休息を取れ。 自身を最善の状態に保つことも、兵器の重要な務めだ」 「…………」 「返事はどうした」 「……はい」 小さく答えて、榛名はとぼとぼと執務室を後にする。 扉の閉じる音を聞きながら、私は事務仕事に戻った。 一六一一。 提督から連絡が入る。 急ぎ応接室に向かうと、ちょうど満足げな顔をした提督が出てくるところだった。 「提督」 「大佐か」 「ご満足頂けましたか?」 「意地の悪い男だ。 儂の顔を見れば、そんなことは訊くまでもあるまい」 やや不遜な物言いにも、気分を害した様子はない。 電は上手くやってくれたみたいだ。 「貴様、艦隊の指揮より艦娘の調教の方が向いているのではないか?」 提督に従って歩き出す。 「処女の如き初々しさに娼婦顔負けの手練手管……一体、どんな仕込み方をすればああなるのやら」 「大したことはしておりません。 ただ、毎日コツコツ仕込んだだけで」 「提督なんぞやらせておくには惜しい腕だ。 どうだ、片手間仕事で艦娘の調教をやらんか? 艦娘は儂が下げ渡してやるぞ」 とんでもないことを言い出す提督。 どうやら、あの噂は事実だったらしい。 「申し訳ありません。 自分には腕が一本しかないもので、今の仕事で手一杯なのです」 「ならいっそ、提督を辞めて儂の元で働かんか? 今以上の待遇は保証するぞ」 冗談半分本気半分といった様子で口説いてくる。 随分と気に入られたらしい。 「勿体ないお言葉、痛み入ります。 確かに、面白くはないな」 そんなやりとりをしている内に、私たちは司令部の門前に辿り着いた。 提督は窮屈そうに車に乗り込む。 「大佐。 儂は貴様が気に入った」 車の窓を開けて、提督が声を掛けてくる。 そのための手助けはしてやる」 「……感謝致します、提督」 深々と、頭を下げる。 「ではな。 期待しているぞ、大佐」 提督の乗った高級車が走り去る。 車の音が聞こえなくなるまで、そのままずっと頭を下げ続けた。 ……成功、いや、大成功と言っていいだろう。 これでまた一歩、上層部に近付いた。 とはいえ、まずは目先のことを片付けなければ。 執務室に戻って、事務仕事に精を出す。 一七〇〇。 これをもって、艦隊の指揮を終わる。 緊急事態が起こらない限り、艦娘たちは自由時間となる。 だが、私にはまだ片付けなければならない仕事が残っている。 執務室に運ばれてきた夕食を黙々と平らげ、事務仕事を続ける。 ……艦娘に手伝わせれば、もう少し効率よく仕事を片付けることができるのだろう。 そのための秘書艦制だ。 しかし、私は艦娘に仕事を手伝わせようとは思わない。 女子供を戦場に送り出すばかりか、自分の仕事まで手伝わせるなんて言語道断だ。 どれほど強大な力を持っていても、艦娘が女子供であることに変わりはない。 そんな彼女たちを戦場に送り出しておきながら、男子である私が後方で安穏と指揮を執るなど、本来ならば許されることではない。 が、ただの人間でしかない私には、深海棲艦と戦う力はない。 それを、私は実感として理解している。 何しろ試した。 結果は散々。 私は最下級の深海棲艦である駆逐イ級相手に手も足も出ず、左目と左腕を失い、ほうほうの体で逃げ帰ることしかできなかった。 深海棲艦が人類の脅威である以上、艦娘を戦わせるしかない。 私にできることは、彼女たちが心置きなく戦えるように、それ以外の全てを請け負うことだけだ。 良い提督として、艦娘たちと和気藹々と過ごすこともできただろう。 だが、深海棲艦の撃滅もまた急務なのだ。 何より、いくら我が司令部が和気藹々としていても、根本的な問題の解決にはならない。 艦娘には人権がなく、その扱いは彼女たちの所属する司令部に一任されている。 良い提督の元では、厚遇を受けられる。 悪い提督の元では、どんな非道も罷り通る。 それでは駄目だ。 しかし、根本的な問題の解決には権力が必要だ。 そのためには、手段を選んではいられない。 私は悪い提督となった。 私が言うのも何だが、我が司令部の労働条件はお世辞にもいいとは言えない。 遠征帰投即遠征、小破以下未修復は当たり前、中破した艦娘がいても夜戦・進撃を可とし、大破した艦娘がいれば帰投後即高速修復。 艦娘たちを徹底して兵器として扱い、轟沈以外は何でもさせて、文字通りに『休む間もなくコキ使い』、高い戦果を上げている。 もちろん、視察に訪れる上官に取り入ることも疎かにはしない。 戦果だけでは昇級できないのだ。 当然、そんな私を艦娘たちは嫌うようになる。 艦娘嫌いの鬼畜提督。 艦娘たちが陰で私をそんな風に呼んでいることも知っている。 それでいい。 私を共通の敵とすることで、艦娘たちの団結が高まるからだ。 高い地位につき、権力を手に入れ、少しでも艦娘たちの待遇を良くしたい。 それが、彼女たちを戦場に送り出さざるを得ない、不甲斐ない私にできるせめてもの罪滅ぼしだ。 二二〇〇。 消灯喇叭が鳴り響き、この執務室を含む一部区画を除いて司令部の明かりが落とされる。 ようやく、事務仕事が一段落した。 机の上を片付け、私室に入って鍵を掛ける。 その瞬間、提督である私は人間である俺に切り替わる。 軍服を脱ぎ、入浴を済ませ、彼女を待つ。 二二三三。 とんとん、と私室の扉が遠慮がちに叩かれる。 「入って」 声を掛けると、かちゃりと鍵が開けられる。 この部屋の鍵を持っているのは俺と彼女だけだ。 「こんばんは、司令官さん」 「こんばんは、電」 電と挨拶を交わす。 電は毎晩、同室の雷が寝付くのを待って俺に会いに来てくれる。 俺にとって、一日で唯一の憩いの時間だ。 とはいえ、女子を夜遅くまで付き合わせるのは申し訳なく、来なくてもいいと言っているのだが、電は一日も欠かさずやってくる。 それは、俺にとってどれだけ救いになっているだろう。 酒とつまみを出し、電にお酌をしてもらう。 無言で盃を呷る。 口を開けば、愚痴や謝罪に終始してしまうだろう。 俺に気を遣ってか、電も口を閉ざしている。 会話がなくても、居心地の悪さは感じない。 むしろ、電と一緒にいると、ささくれ立った心が穏やかになっていく。 程良く酔いが回ったところで盃を置く。 「あの……あ、あの……!」 電がもじもじしながら、潤んだ目で私を見上げてくる。 頷いて、その小さな唇に口付けた。 初めて電を抱いたのは、我が司令部が南1号作戦に従事、鎮守府海域・南西諸島防衛線の防衛に当たっていた頃のことだ。 だが、敵侵攻艦隊の撃滅が捗らない苛立ちから深酒をし、酔った勢いで秘書艦だった電を抱いた。 いや、犯したと言うべきか。 青い果実のような肢体を手荒く犯したのだ。 翌朝、自分のしでかしたことを理解した私は、電に土下座した。 謝罪を求められれば、腹を切る覚悟だった。 しかし、電は俺を責めなかった。 『司令官さんのお役に立てて、電は嬉しいのです』 そんなことを言って、自分を強姦した相手のところに毎晩やってくるようになったのだ。 そんな電が、俺は愛おしくてたまらなかった。 何のことはない。 艦娘のためと言いながら、俺はただ愛する女のために鬼畜に堕ちたのだ。 「……毎度すまないな、電」 「いいえ。 電が好きでやっていることですから」 顔に手を添えると、電は嬉しそうに頬を摺り寄せてくる。 上官に取り入るために、自分を使ってほしいと言い出したのは電だった。 だが、電は頑として譲らなかった。 『もっと、司令官さんのお役に立ちたいのです』 ……結局、最後には自分が折れた。 以来、電は何人もの上官に抱かれ、俺はその度に上層部に近付いていった。 「でも、その……」 顔を真っ赤にして、電は俯きがちに言う。 「司令官さんにも、同じことをしてほしいのです。 電は司令官さんのモノだって、安心させてほしいのです」 電の小さな体を抱きすくめる。 電がどんなつもりでそんなことを言い出したのかは分からないが、俺にとっては、電にこんなことをさせてしまっているのだと再確認する自罰的な行為だ。 それでいい。 決して、電の献身に慣れてしまってはならない。 電の体に触れる度に、決意を新たにする。 電は俺が守る。

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艦娘嫌いの少年

艦娘 嫌い ss

09 ID:ymAQoNL70 昼時、工廠にて…… 妖精「試作品で1つしかないでしが、良ければお使いください」 妖精「では私はこれで」 瑞鶴「どうするの、コレ……」 メガーネ 加賀「とりあえず私が預かっておきます。 試作品ということなので使用して何が起きるか分からないので。 別に提督が私にどれだけの好意を持っているのかが知りたい訳ではなくあくまで皆さんが使う前に私が危険が無いか確かめるだけであって決して変な理由があるわけではないですので、では」ダッ 金剛「ちょっとマテ」ガシッ 加賀「な、何ですか? 肩の手を離してください」ギロ 金剛「独り占めはずるいネー! 最初は戦艦のワタシが使うデス!」 加賀「チッ」 翔鶴「お二人共落ち着いて下さい。 vip2ch. vip2ch. 50 ID:ymAQoNL70 長門「皆で順番に使えば良いんじゃないのか? 順番なんて早いか遅いかの違いじゃないか。 70 ID:ymAQoNL70 今更あれで凄く言いにくいんだけど……艦娘って何人いてどんな話し方なのか殆ど分からないんだけど、口調とか違ったら気にする? 一応調べてから書くつもりだけど ・・; ついでに最初のレスで書けなかったから全部書く。 ・投稿スペースまったりです。 29 ID:ymAQoNL70 結果。 加賀「雪風……!!」ギリギリ 雪風「ひぅっ」 翔鶴「加賀さん、八つ当たりはダメですよ?」ニコニコ 2 翔鶴 36 加賀 加賀「くっ……!」 夕立「くじ引きって後の方が有利っぽい! 最初で当たる確率は低いっぽい! 最初に引く人達は捨て駒っぽい?」 千代「あっ!」 夕張「あちゃぁー……」 加賀「ぷっ……あら? ごめんなさい、捨て駒さん。 77 ID:ymAQoNL70 とりあえずここまでです。 見てくれた人ありがとう。 08 ID:mnepNzgr0 加賀「では次ですね……次が本番……」ブツブツ 翔鶴「大丈夫よ私、私はできる子……」ブツブツ 金剛「私が必ず最初デース……私が……」ブツブツ 足柄「くじ引きでくじを引く順番を決めるなんて、人が多いから大変ね」 瑞鶴「あの3人は他に比べて特に気合入り過ぎてる感じもするけど……」 足柄「提督の知らないとこでこんな事に」 瑞鶴「まさか本人も自分のことでこんなになるとは思ってないでしょうね」 足柄「あっ、始まるみたいね。 85 ID:mnepNzgr0 加賀「では私は行ってきますね」チラ 金剛翔鶴「……?」 加賀 ニタァ 金剛翔鶴「」プルプル 夕張「最大数値が100だっけ? どれくらいあるんだろうね」 瑞鶴「あの提督でしょ? 20くらいじゃないの?」 夕張「あー……たまに優しいけどね。 本当に極々稀にだけど。 下手すると10もいかないんじゃない?」 瑞鶴「ありえる……」 金剛「あんな性悪女は0以下デス」 翔鶴「ふふ、私以外は皆さん0ですよ」ニコニコ 夕張「勝者が居なくなった途端に……」 瑞鶴「サラッと全員に飛び火したよね」 夕張「もし高かった時の結果が怖い。 81 ID:mnepNzgr0 執務室 コンコン 「失礼します」 提督「……加賀か、何の用だ? 今日の秘書艦は夕張のはずだが?」 加賀「(こちらを見向きもしませんか……まぁいつも通りですが)いえ、何か手伝う事はないかと思いまして」メガネスチャ 提督「無い」 加賀「そうですか」ジィッ 提督「……用が無いなら早く出て行け」 加賀「(数値は……)っ!?!?!?」ガタッ 提督「……? 何を……お前眼鏡なんて掛けてたのか」 加賀「え? あっ、はい。 最近私達の間で流行ってるそうなので」アセアセ 提督「そうか。 86 ID:mnepNzgr0 そうなのか、ありがとう。 56 ID:mnepNzgr0 北上「あっ、戻って来た」 大井「……」 天龍「死人……?」 翔鶴「どうでした? 低かったんですか? 大丈夫ですよ、大井さんには北上さんがいます。 17 ID:mnepNzgr0 数分前執務室 カチャ スッ 提督「……」カキカキ 提督「……」カキカキ 提督「……」カキカキ 提督「……ふぅ、ん、あ゛ー」コシノバシ 大井「……」 提督「っひぉ……!? 22 ID:mnepNzgr0 天龍「次は俺か……」ドキドキ 龍田「あらあら、悪い結果でも落ち込んじゃダメよ?」 天龍「そういうこと言うな! 不安になるだろうが!」 龍田「不安、ね〜」ニヤニヤ 天龍「〜〜〜ッ! もう行く!」 龍田「頑張ってね〜」 執務室 ドンドン 天龍「入るぞ」 提督「なぜお前達は返事を待たずに入ってくるんだ」カキカキ 天龍「へいへい、気を付けるって」 提督「で、何しに来たんだ? さっきから変わり変わりで」カキカキ 天龍「いや、何か手伝うことはないか? 天龍様が手伝ってやるよ!」 提督「無い。 どうだった?」 天龍「いや、それはまぁ、後で……」 龍田「だーめ。 反映に時間掛かるのか…… 赤城「か、加賀、さん?」 加賀「……」カオマッカ 瑞鶴「あれは最初にまず恥ずしさが来てるパターンだ……」 榛名「正直さっきのテンションは榛名も引きました……ザマァみろですね」 瑞鶴「え?」 龍田「あら〜? 天龍ちゃんこんなに高かったの? 良かったじゃない」 天龍「龍田、いまは、今言うのは……」チラ 加賀「な、何で? 私は提督が好き、だから提督も私が好き。

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艦娘嫌いの少年

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vip2ch. 98 ID:IVxCnNp7o 提督「…やあ飛鷹」 飛鷹「提督?何、忙しいのに」 提督「特に要件はないんだが…」 飛鷹「なら、なんでこんなところにまで。 51 ID:IVxCnNp7o 提督「…」ッチュ 祥鳳「…!んっ…ぁ…むっ…」 提督「…好きだよ、祥鳳」 祥鳳「提督…嬉しい…私を…」 提督「…祥鳳」ダキッ 祥鳳「…まだ明るいから…続きは、夜になってからで、いい?」ギュウ 提督「…ふふっ、そうだな。 72 ID:IVxCnNp7o 提督(隼鷹のところに行こうか) 提督(今日は無性に軽空母に会いたくなるな) … 提督「隼鷹」 隼鷹「あれぇ~提督じゃ~ん」ヒック 提督「また飲んでるのか。 48 ID:IVxCnNp7o 提督(秋月のところにでも行くか) 提督(軽空母のところばかりだったしな) … 提督「秋月」 秋月「司令、秋月をお呼びでしょうか?」 提督「……秋月、最近どうだ?」 秋月「ええっと…他の娘たちとも大分話せるようになりました。 91 ID:IVxCnNp7o 鈴谷『ちーっす、提督』 鈴谷『聞いたよ提督。 戦艦の人とケッコンしたんでしょ?』 提督『……カッコカリだけどな』 鈴谷『ふーん』 鈴谷『私はカッコカリでも提督に選んで欲しかったな』 提督『鈴谷?何を言って……』 鈴谷『……バイバイ、提督』 … 提督『……?どうしたんだ、加賀』 加賀『ケッコンカッコカリ。 80 ID:IVxCnNp7o … ローマ『提督、少しいいかしら?』 ローマ『今日は、金剛たちが出撃でボロボロになって帰ってきましたね』 ローマ『ジロジロ、見ていたわね』 ローマ『私がいるのに、とても許せない気持ちになるのですが』 ローマ『……少し、散歩に行きましょうか』 ローマ『提督、大丈夫、心配しないで。 DMM GAMESのを行う 2. DMMにクレジットカードの情報を登録する 3. にアクセスして「初回無料500pt取得はこちら」のボタンをクリックする まだ艦これ、やってないの? 艦これはDMM GAMESから配信されているゲームで、アニメ化もされた有名タイトルです。 アニメで初めて知った人も多く、まだゲームをやったことがない人も多いと思います。 DMM GAMESのにアクセスします。 アクセスしたら、「 今すぐ出撃」をクリック。 DMMアカウントをまだ持っていない人は、を行います。 既にDMMアカウントを持っている人はログインして、DMM GAMESのを行います。 DMM GAMESアカウント登録画面 ニックネーム、性別、生年月日を入力したら、「 登録してゲームを開始する」をクリックして登録完了です! スマホ版 艦これの始め方 艦これは実は、スマホ(Android)でもプレイすることができるんです。 PC版とデータ連動しているので、PCとスマホ、両方で楽しむことができます。 DMMゲームズのアカウントが未登録の場合、を行う。 DMMゲームズストアのアプリをダウンロードします。 DMMGAMESストアのアプリを起動、艦これのアプリを検索、ここからダウンロードします。 カテゴリー• 783• 304• 125• 223• 139• 121• 187• 258• 483• 3 アーカイブ• メタ情報•

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